胃がんリスクが1.8倍高い血液型とは?

胃がんか胃潰瘍かを 遺伝子から予測

ピロリ菌の感染すると胃がん原因である周知の事実だ。簡単な検査でピロリ菌感染は確認が可能であるし、胃がんが発生する前に経口薬で容易にピロリ菌を除去できる。

東京大学によると、血液型と「PSCA遺伝子」を調べることで、ピロリ菌が胃粘膜に感染した場合の、胃がんリスクの大小が測れるという。

具体的には、ピロリ菌感染によって、胃がんになりやすい人と、十二指腸潰瘍になりやすい人を判断できるのだそうだ。
その差は、最大で1.8倍もの胃がんリスクの開きとなった。

X) 十二指腸潰瘍になりやすい遺伝子型で血液型がOの場合
Y) 胃がんになりやすい遺伝子型で血液型がAの場合
XとYを比べると、高胃がんリスクのYの場合は、十二指腸潰瘍になるリスクは3分の1と低いが、胃がんリスクが1.8倍もあるのだ。

日本人には胃がんになりやすい型のPSCA遺伝子を持つ人の割合が、欧米人よりも多いことも胃がん発病が多い原因とされている。

日本人の大人の半数がピロリ菌に感染している。ピロリ菌だけでなく、遺伝子も併せて調べることで、胃がんの早期発見・早期治療にあたることが期待される。

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