Archive for 7月, 2012

コーラの発がん性物質量はカリフォルニアより日本が多い

水曜日, 7月 4th, 2012 | Permalink

広く普及している炭酸飲料であるコカコーラに発ガン性物質が含まれていることが指摘された。

コカコーラに含まれている発ガン性物質は、4-メチルイミダゾール(4-MI)。この物質は、コカ・コーラのカラメル色素を製造する工程で砂糖,アンモニア,亜硫酸塩が高圧・高温となった化学反応で生成される化学物質である。

発ガン性物質4-MIの含有量は、コカ・コーラが販売される国で異なり、日本のコカコーラは、355ml換算で72マイクログラムだが、米国カリフォルニア州で販売されているコカコーラは4マイクログラムと、約18倍もの差がある。最も汚染されていたコカ・コーラは、ブラジルで販売されていた。

米国カリフォルニア州で販売されるコカコーラの4M-1が最も少ない理由は、米国カリフォルニア州には4-MIを含む食品の規制があるため、規制対応で発ガン性物質の量を抑えた製品となっている。

ただし、コカコーラの本当の問題点は、この発ガン性物質よりも、大きな健康リスクを伴う大量の糖分だ。これは、コカコーラだけでなく糖分を多く含む清涼飲料水の全てに共通する課題であり、清涼飲料水の飲み過ぎに警告が発生られている。

コカ・コーラが含む発がん性物質に関しては、アメリカの公益科学センター(CSPI Center for Science in the Public Interest)が発表した。

肝細胞がん新薬の治験

月曜日, 7月 2nd, 2012 | Permalink

肝細胞がん新薬となるペプチドワクチン「ONO-7268MX1」が、第I相臨床試験の治験を開始する。

肝細胞がんは、日本での原発性肝臓がんの90%以上を占める。この肝臓がんで死亡する日本人は年間約3万人と多く、治療としては、手術による肝切除、ラジオ波焼灼療法や経皮的エタノール注入療法などの手術療法が中心。さらに化学療法や放射線療法での治療も試行されているが、効果は思わしくない。 肝臓がん、肝細胞がんの新たな治療法、新薬が待望されている。

治験が開始される肝臓がん新薬は、既存の標準療法に対して不応あるいは不耐の肝細胞がん患者を対象としている。

新薬の効能は、 肝細胞がんに特異的な免疫細胞である細胞傷害性T細胞を誘導することで、 がん細胞を叩き、抗腫瘍効果を発揮する。

臨床試験では新薬「ONO-7268MX1」の安全性と免疫反応も検証される。