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マリファナから抗がん剤新薬! 乳がん, 肺がん,脳腫瘍,前立腺がんに有効

木曜日, 10月 11th, 2012 | Permalink

マリファナが がん細胞を殺し、増殖を妨ぐ効果のあることが証明された。しかも、抗がん剤療法のような酷い副作用が無い。

マリファナの抗がん効果は、含まれている「カンナビディオール」や「THC」による作用だと判明している。

マリファナに存在するカンナビディオール(CBD)という物質が、 がんの痛みや吐き気、抗がん剤療法の副作用を緩和することは既知だった。

さらに明らかになったのは、このCBDが、がん細胞の成長を遅らせ、がん細胞の形成を妨げるため、がん抑制やがん転移防止に有効だという新しい作用だ。

この抗がん効果については、カリフォルニア・パシフィック医療センターが2007年に手掛かりを発見していた。カンナビディオールは、癌を他の細胞に転移させる鍵となるタンパク質であるID-1遺伝子のスイッチをオフにする機能を発見されていたのだ。

この遺伝子ID-1は、健康な細胞では限られた期間しか働かないが、 乳がんや進行性がんの患者の細胞では活発に活動し、 がん転移を引き起こすことが観察された。

この遺伝子ID-1によって活性化される がん(腫瘍)が10種類程度は存在するのだ。そして、カンナビディオールはこのがん細胞の活性化を抑止することで、前例のない強力な治療法となる可能性が明らかになったのだ。抗がん剤による化学療法では、がん細胞を止めつつも他の正常細胞も殺してしまい、病人の体だけでなく、時にはがん患者と精神や人生の質までも破壊する。しかし、化学療法と違って、カンナビディオール(CBD)なら特定のがん細胞だけを治療対象とすることができるのだ。

「カンナビディオールは何千人もの患者に、非毒性治療の希望を与える」と、研究グループのリーダーを務めた研究者、マカリスターは述べた。しかしそれ以来、研究室で観察された効果を人体で検証するために必要な臨床試験はまだ行われていない。

他方では、マドリードのコンプルテンセ大学が、マリファナに含まれる成分「テトラヒドロカンナビノール(THC)」の抗がん作用を発見している。 THCは、向精神作用を引き起こす成分でもあるが、がん細胞がテトラヒドロカンナビノール(THC)に晒されると死滅することを発見したのだ。

1998年には、 THCが脳腫瘍の中でも特に攻撃的な形態を持つがん細胞に対して、アポトーシスすなわちがん細胞の自然死を誘発することを証明した。

これに続いて、多くの裏付けがさまざまな国で行われたが、 THCやその他のマリファナから派生する物質=カンナビノイドは、直接的な抗腫瘍効果をもっていることがわかっている。

THCの抗がん効果に関しては、 2006年にスペインで人間への臨床試験が実施されている。標準的な脳腫瘍治療法では回復できなかった9人の脳腫瘍患者へTHCが投与した。 THCはカテーテルによってがん患部へ直接に注入された。結果として、9人全員の脳腫瘍が著しく減退したこと成果が上がり、『Nature』へ発表された。

さらにTHCは、 肺がんに対しても同じ効果があることをハーバード大学が発見した。ハーバード大学が最も注目した抗がん効果は、 THCが肺がんのがん細胞のみを攻撃し、健康な細胞へは攻撃しなかったことだ。

その後、白血病に対しても同様の抗がん効果があることを、ロンドンのセント・ジョージ大学が前臨床試験で実証した。

マリファナから派生する物質=カンナビノイドは、イタリアの研究では前立腺がんに対しても非常に有効とされ、イギリスのランカスター大学では結腸がんに対しても有効に作用すると報告している。

これらすべては、腫瘍との戦いにおいて新しい、将来有望な道筋を開く。しかし、はっきり言っておかねばならないのは、向精神作用をもつドラッグと見なされているカンナビスの「一般的な」使用による薬理的、毒物的な影響は、直接的に向精神性物質を摂取することになるだけでなく、熱分解、すなわち紙巻きの「麻薬タバコ」の燃焼の過程で生み出されるその他の物質による脅威に晒されることにもつながるということだ。

マリファナから発生する煙には発がん物質である酸化窒素、一酸化炭素、シアン化物、ニトロソアミン、フェノール、クレゾール、が含まれているため明確に有害だ。

しかし、マリファナから派生する物質=カンナビノイドを有効に抽出すれば、非常に効果の高く、副作用の無い、有望な抗がん剤が生成できるのだ。今後の研究に進展が注目される。

末期肺がんステージ4 が治った食品

火曜日, 10月 9th, 2012 | Permalink

抗がん作用が話題なのはキクイモの中でも、フランス原産の仏キクイモ「アルティショー・ドゥ・ジェルザレム」だ。

従来からキクイモは糖尿病に効用があるとされてきた。キクイモが含有している「イヌリン」という成分が腸内環境を整え、血糖値を抑制する作用があるとされているためだ。「イヌリン」はタマネギやゴボウなどにも多く含まれる成分だが、キクイモには特に高濃度に含まれているのだ。

しかし、このキクイモの一種に、抗がん作用の高い品種が発見され、治療効果が徐々に明らかになっている。

がんが肺内で転移した「ステージ4」いわゆる「末期肺がん」と診断された女性(82歳)が、仏キクイモを食することでがんを克服したのだ。

末期がんとの診断後に抗がん剤治療を行ったが、腫瘍は増大。治療の術が無くなり、ビタミンCを飲むだけの在宅療法となった肺がん患者。糖尿病も患っていたこの患者が、仏キクイモを味噌汁に溶かすなどして食べた。量は、2週間程でキクイモの粉末150g。

すると、7つあった肺の腫瘍のうち2つが消滅した。さらに、その後の治療でさらに3つの腫瘍が消滅し、最終的には、抗がん剤イレッサの投薬治療によって、最後の2つの腫瘍も消滅した。がん発見から7年後も再発無く健康だという。

イヌリン以外の成分は研究されていなかったキクイモに関する解析研究をスタートされた。現在までに、リノール酸、オレイン酸等の複数の不飽和脂肪酸が混ざっている部分に、抗腫瘍活性が見られることが判明したのだ。抗がん効果の複数の症例が集まり、かつ腫瘍マーカーの改善例が顕著ながんは、「前立腺がん」「大腸がん」「肺がん」。

未解明が多いものの、仏キクイモを食べることでがんを克服した人が少なからず存在する。今後は、有効成分の特定などに注目が集まるだろう。

●糖尿病患者のための食料だったキクイモ
キクイモはキク科ヒマワリ属の植物。 19世紀半ばに海外から日本へ伝来。9月頃に黄色い花をつけ、10月から11月に地中に芋が実る。約3000種もの品種があるとされている。抗がん効果が話題となっているのは、表面の凹凸が比較的少ない品種である。フランス原産の青・赤紫色キクイモ(フランス名:アルティショー・ドゥ・ジェルザレム)、通称、仏キクイモである。