がん転移の骨破壊を抑制する
がん転移で骨が弱くなる骨破壊の症状を抑える医薬品が発売された。
新薬はバイオ医薬品の一種である抗体薬「ランマーク(一般名デノスマブ)」。4週間に1回の皮下注射されることで、骨を破壊する がん細胞の働きを抑制する。
肺がんや乳がんが骨に転移する多発性骨髄腫の患者は骨を壊す細胞の働きが活性化し、骨が弱くなって痛みを感じるなどの症状が起きるが、新薬はこの痛みを抑制する。
第一三共製薬とアストラゼネカが販売する。
月曜日, 4月 16th, 2012 | Permalink
高い治療効果でも副作用が少ない がん治療新薬「核酸医薬品」の新しい製造法が開発された。「RNA干渉」と呼ぶ仕組みで病気の遺伝子を機能しないようにする がん新薬が期待される。
核酸医薬品は病気に関連する遺伝子やたんぱく質の構造に合わせて設計し、化学合成される。従来の製造法では鎖状の分子を多数作り、その中から使えるものを2本選んで絡める工程が必要だった。開発されたのは新合成法では、 合成したRNAはヘアピンのような構造で、1本の鎖状分子を折り畳んだ新技術は従来法の5倍以上の効率化が達成された。
また従来のRNAの問題点だった点も改良された。効果発揮前に体内の消化酵素にRNAが壊される問題を酵素が働かないようにRNAを補強されたのだ。これでRNA構造が免疫機構から見つけにくくなり、免疫反応による副作用が低減された。
新RNA製造法では、コストが大幅に低減され従来の数十分の1になった。
RNAの治療効果は、動物実験で加齢黄斑変性という目の病気にて確認されている。2~3年内には、肺がん,糖尿病性網膜症の新RNA治療薬の治験が開始される。
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