Archive for 3月, 2012

がん根治できる新薬が3年後に

木曜日, 3月 1st, 2012 | Permalink

がん領域を専門とする米バイオベンチャー、ボストン・バイオメディカル(BBI社、マサチューセッツ州)が、世界初のがん幹細胞向け抗がん剤を開発中で、2015年に発売を計画中。

 

現在はまだ既存薬が無く治療できない「がん幹細胞」は、がんの再発や転移の原因となっている。新薬はこの「がん幹細胞」を攻撃することで、多くのがん治療に共通する課題である治療抵抗性、再発、転移に対する効果が大きいのだ。

 

開発中の世界初のがん幹細胞向け抗がん剤は低分子経口剤「BBI608」と「BBI503」。既に「BBI608」は北米で大腸がんに対する第3相臨床実施試験(フェーズ3)の実施準備段階に入っている。

 
BBI社は、大日本住友製薬が買収を発表した。開発中の「がん幹細胞向け抗がん剤」が実用化すれば、がん幹細胞の根治につながる薬ゆえに、多くのがん患者が待望している希望の抗がん剤新薬。

開発会社でも年間1000億円以上の売上となる期待の新薬ゆえに、開発が急がれている。

乳がん、前立腺がん新薬が治験フェーズ3

木曜日, 3月 1st, 2012 | Permalink

前立腺がん、閉経前乳がんの新薬治験がフェーズ3へ

前立腺がん・閉経後乳がん治療薬リュープリン(一般名:リュープロレリン酢酸塩)の治験フェーズ3が開始された。
リュープリン(一般名:リュープロレリン酢酸塩)は、独自のマイクロカプセル製剤技術により徐放性製剤として開発された抗がん剤。当初1日1回の投薬が必要だったが、現在では1カ月製剤、3カ月製剤が既に承認済み。
今回は、6カ月に1回投与する製剤の国内フェーズ3を開始する。ちなみに、6カ月製剤は既に欧米では承認発売されている。

治験は、前立腺がん患者、閉経前乳がん患者を対象として、それぞれ約160名の患者登録で実施される。