Archive for 3月, 2012

がん克服、体外受精で妊娠成功

金曜日, 3月 9th, 2012 | Permalink

がん克服後の妊娠に成功

卵子保存した35歳女性が国内2例目

がん治療のために卵子ができなくなる恐れのあった女性(35)が、治療前に冷凍保存しておいた卵子を使って、がん克服後の妊娠に成功した。国内の民間不妊治療施設でつくる「A-PART日本支部」が8日に発表した。

「卵子冷凍保存によるがん治療後の妊娠」成功は、国内で2例目という。現在のところ、妊娠9週目で経過は順調だそうだ。

卵子を保存した「加藤レディスクリニック」(東京都新宿区)によると、女性が罹患したがんは、血液のがん「悪性リンパ腫」だった。冷凍保存の卵子でがん治療経験者が妊娠したのは、 2011年の大阪府の例が国内初だったが、無事に出産も成功した。

女性は悪性リンパ腫の抗がん剤治療中の2007年3月、 がん治療により卵子ができなくなる恐れがあったため、未受精卵子7個を採取。 がんを克服した後に結婚し、2011年8月から保存していた卵子を使った体外受精による不妊治療を始めていた。

最先端がん治療設備を東北初導入

金曜日, 3月 9th, 2012 | Permalink

山形県に重粒子線がん治療施設の構想

山形大に来月に準備室

重粒子線がん治療は、最新のがん治療機器で、精度が高く効果が大きいながらも、副作用の殆ど無い、夢の次世代がん治療機器だ。 北海道・東北では初の設置となる「重粒子線がん治療施設」を山形大学医学部に設置する構想を推進するため、設置準備室を4月1日に設置する。室長には、3月末で国立がん研究センター理事長を退任する嘉山孝正教授(62)が就く。

嘉山教授は前 山形大学医学部長で、2004年ごろから付属病院への重粒子線がん治療施設の導入を提唱してきた。準備室は学長直属とし、スタッフは嘉山教授ら数人の予定。

施設の導入費用が高額で約250億円が必要。さらに、維持費用として、年間18億円が不可欠との見込み。患者の治療費はそれでも1人約300万円と言われている高額医療なのだ。

準備室では各メーカーの機器の評価や運用スタッフの規模、資金調達などについて検討する予定。

重粒子線がん治療は、がん細胞に重粒子線を照射して死滅させる治療法で、肺や前立腺など体の深部のがんを切らずに治療できる。