筋肉進行した膀胱がんの克服体験談

膀胱がん闘病記をまとめて手記を出版

「誰でも膀胱がんになる可能性がある。」

膀胱がんの闘病生活をまとめた手記は「小心者の患者力」。
「手記ががんの早期治療の啓発になれば」と山本哲司さん(63)が自費出版した。

自覚症状は皆無だったが、2003年に血尿が出た。当初は数日すると普通の尿に戻ったため、残尿感があったが「もう少し様子を見よう」と放置した。

その後に度々血尿が出続け、2008年に固まった血で尿道が詰まり、尿が出なくなった。そして、救急車で北見赤十字病院(日赤)に運ばれた。

病院での精密検査の結果、膀胱がんと診断された。すぐに手術を受けたが、がんは筋肉まで進行していたために、1度では全部を切除できなかった。さらに手術では、膀胱を摘出し、人工膀胱を付けた。その手術の直後から、両足に痛みを感じるようになり、歩けない状態になってしまった。現在では少し改善したが、しびれや痛みは残っており、歩行には杖が必要なこともある。

山本さんは膀胱摘出の手術後から両足に障害を出て、その痛みとも闘かった。「自分で判断して血尿を放置し、その結果がんが進行してしまったのだ。体に異常があればすぐに病院に行ってほしい」と本の出版を決意した理由を語る。

手記には医師にがん宣告された時の心情を「『がん』イコール『死』という構図が赤信号の点滅の如くパカパカしていた」と綴っている。 このほか手記には、不安だった入院生活、家族の支え、合併症、リハビリなど、がんに苦しみながらも懸命に病気と闘い、克服した生活について紹介している。

膀胱がん体験談の手記は四六判130ページで1200円(税込)。

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